パーマ液が進化したのを褒めるのもいいけどたまには美容師さんも褒めてあげてください
京都市役所から西に5分、京都で一番トリートメントが上手い店でおなじみの
novem by cirrusの店長仁城了祐です。
最近よくお客様と「近頃はお薬が良くなったからパーマしても髪の毛が痛まないねえ」
というお話をします。
確かに。
僕が美容師になった12年前に比べると毛髪微細構造の解析や薬事法の改正などにより
使用できる薬剤が増え、よりパーソナルに対応できるようになりましたし、
幅広いデザインが可能になりました。
でもでも。
パーマ、縮毛矯正などはお薬も大事なのですが、
ぶっちゃけやり手の問題がいまだに一番大きいと思います。
たとえどんなハイスペックな車が登場したって運転手が居眠りしていたら事故起こしますし。
運転に自信がないのにフェラーリ乗ったってそのスペック活かせません。
なぜパーマをすると痛むのか
なぜ縮毛矯正やデジタルパーマは繰り返せないのか。
それは薬剤のせいではなく薬剤を使う美容師サイドに問題があると思います。
例えばパーマ液には「アルカリ」と呼ばれる分野の薬剤が入っています。
このアルカリにはキューティクルを開けたりパーマの当たる成分(還元剤という)の反応を高める力があります。
単純にアルカリが高ければパーマが良くかかり、アルカリが低ければパーマのかかりが弱い。
と思っている方、結構多いです。
勿論アルカリとかかり具合は大きく影響しますが、重要なのは還元剤の強さ、性質にあります。
単純にアルカリの強い薬を使って長い時間をおけばパーマがしっかりかかるというのは一昔もふた昔も前の感覚で、実際はそんなことありません。
それどころか必要以上に強いアルカリ剤を使用してしまうと混合ジスルフィドという厄介なものを生み出したり、
無駄に長い時間をおいてしまうとランチオニンというこれまたなかなか厄介な物質に変化したりします。
詳しく書くと2週間分くらいのブログになってしまうのでこの辺で止めておきますが、
パーマをあててもダメージがだいぶ少なくなったのは
勿論薬剤の改良もありますが、
研究がむちゃんこ進んだのと
それによって薬剤の使いこなしができるように
勉強と練習をむちゃんこ頑張った美容師がいるからだよーってこと
是非覚えておいてあげてください。
そしてパーマやっても髪が痛まないし素敵なヘアデザインになった時、
「パーマ液が良くなったからだけじゃなくてこの美容師さんとても勉強してるんだね」って思ってあげてください。
結局、薬剤よりも使い手なんです。
誰よりもフィットしたヘアデザインを。
novem by cirrus 075-257-2223
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店長 仁城了祐
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