そもそもなぜコテは痛むのか。
京都市役所から西に5分、京都で一番トリートメントが上手い店でおなじみの
novem by cirrusの店長仁城了祐です。
さて。
よくお客様から「普段のスタイリングでコテを使うと痛むからうんたら」
といったご相談を受けます。
確かに、髪の毛は(髪の毛に限らず人体そのものが。)タンパク質でつくられているので
一定の温度を超えた熱刺激を受けるとストレスを与えてしまうことになります。
よくお話を聞いてみると、「熱を与えると髪は痛むけど、なぜ髪が痛むかはわかりません」
という方が多いので、簡単にご説明を。
まず、一番ダメージの無い、健康な状態の髪の毛は、コルテックスと呼ばれる繊維状のタンパク質が約150本入っており、その周りをCMCと呼ばれる脂分が埋め尽くしています。
イメージは霜降り肉で、赤みの部分がタンパク質、霜降りの部分がCMCです。
そして、コテなどで熱を加える過程が焼肉でさっとお肉をあぶった感じ。
まだまだ柔らかく、脂がしっかりのってジューシーでおいしそうです。
しかし、何回も何回も繰り返し焼いたり…
おしゃべりに夢中になってお肉を焼いていることを忘れると…
お肉は焦げ、堅くなりジューシーな感じと正反対の方向に仕上がります。
高級霜降り肉もへったくれもありません。
これはタンパク質が過度の熱処理によって熱変性を繰り返し、「炭化」と呼ばれる変化を起こしたからです。
髪の毛も全く同じで、少ない回数のコテのスタイリングではそこまで激しいダメージはないのですが、高温で長時間同じところにコテを入れてしまっていたり、
何度も何度も高温のコテを使用すると毛髪内タンパク質が熱変性を起こし、CMCが無くなり、堅くなって炭化状態になります。
しかし、このようにダメージのメカニズムがわかっていればおのずとその対策もわかってきます。
次回は熱によって受けてしまったダメージのフォロー、そしてそもそもなるべく痛ませないコテの使い方をご紹介いたします!
誰よりもフィットしたヘアデザインを。
novem by cirrus 075-257-2223
店長 仁城了祐
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